イヤイヤ期にイライラ|心理学×実体験で魔の2歳を乗り切るヒント

はじめに 〜あなただけじゃない、みんな同じ思いを抱えています〜
「靴を履かない!」「バナナじゃない!」「あれもイヤ、これもイヤ!!」
朝から晩まで繰り広げられる小さな戦いに、息子の顔を見るだけで胃が痛くなる日もあります。魔の二歳と言われるイヤイヤ期は、子どもの成長にとって大切なステップです。そう頭ではわかっていても、感情のコントロールって本当に難しいですよね。
特に寝不足だったり、仕事のストレスがあったりする日には、子どもの「イヤイヤ」に触れた瞬間、感情が爆発しそうになることも…。
でも安心してください。イライラするのは、それだけあなたが一生懸命向き合っている証拠です。この記事では、現在1歳後半の息子と奮闘中の私の実体験と、心理学の知識を組み合わせたイヤイヤ期を少しでもラクに乗り越えるヒントをお届けします。
イヤイヤ期ってそもそもなに?【心理学の視点から】
我が家の息子は1歳8ヶ月ごろから、突然「イヤイヤモンスター」に変身しました。朝の着替えから夜のお風呂まで、何をするにも「イヤ!」の連続。
心理学では、この時期を「第一次反抗期」と呼びます。1歳半〜3歳ごろに訪れるこの時期は、子どもにとって重要な発達段階です。
- 「自分でやりたい!」という自立心の芽生え
- 「NOと言える力」という自己主張の始まり
- 「思い通りにならない」という挫折体験の入り口
実はこれらは全て、心が健やかに育っている証なのです。つまり、イヤイヤしない子より、イヤイヤする子の方が心の成長という点では順調と言えるのです。
そう考えると少し気持ちが楽になりませんか?息子の「イヤイヤ」に、「よし、自我が育ってるぞ!」と思えるようになった日から、私の気持ちは少し軽くなりました。
私もイライラしてます|現在進行形の実体験
「食べないならもう食べなくていい!」と怒鳴ってしまった夜、息子が眠った後にひとり泣いたことがあります。「こんなに感情的になるなんて、私はダメな母親だ」と。
今ちょうど息子もイヤイヤ期真っただ中。毎日の小さな戦いで心がすり減っています。
- 靴下を履かせるだけで20分
- 「青いお皿がいい」と言ったのに出したら「赤がいい!」と大泣き
- スーパーでお菓子を買ってもらえずに床に寝転がる
そんな日々の中で、「なんで何度言ってもわからないの!」と怒鳴ってしまうこともあります。そして自己嫌悪の連続。「他のママはもっと上手に対応してるんだろうな…」と思い込んでしまいます。
でも、ママ友との何気ない会話やSNSでのママ同士のトークで気づいたのです。みんな同じように悩み、自分を責めているということに。
完璧じゃなくて大丈夫。イライラしてしまう日も、あなたは十分がんばっているんです。
イヤイヤ期にイライラしないためのヒント5選
まだイヤイヤ期の真っ只中ですが、ここ数ヶ月で少しずつ効果を感じている対応法をご紹介します。
1. 「脳の発達中なんだ」と考える
息子がスーパーで大泣きした時、周りの視線が痛くて焦りました。でも「まだ前頭前野が未発達で、感情のコントロールができないんだ」と思い直すと、不思議と冷静になれました。
子どもの脳は未完成。特に感情と理性のバランスを取る前頭前野は、6歳頃までしっかり発達しません。「今はトレーニング中なんだな」と思うだけで、少し気持ちにゆとりが持てるようになりました。
2. 子どもが怒っていても冷静さを保つ
最近気づいたのは、子どもの怒りに対して私自身が冷静でいることの大切さです。初めの頃は、息子が床に寝転がって泣くと焦って「もう、いい加減にして!」と声を荒げていました。
しかし、私が一緒に興奮すればするほど、息子の癇癪は長引くことに気づきました。子どもは親の感情に敏感に反応します。私がアタフタしたり焦った様子を見せると、子どもの不安も高まるのです。
先週、息子がおもちゃを片付けたくないと大泣きした時、意識的に深呼吸して「そっか、片付けたくないんだね。でも今日はここまで。またあした遊ぼうね」と穏やかに、でもブレずに伝えました。すると驚くほど早く泣き止んだのです。
冷静さを保つコツは「観察者になる」こと。「今、子どもはどんな気持ちなんだろう」と一歩引いた視点で見ることで、感情的になりにくくなります。
3. 「一旦、共感」してみる
例:「そっかぁ、青いカップがよかったんだね」「そんな気分じゃなかったのかもね」
いきなり「ダメ!」と言わず、まず子どもの気持ちを受け止めることで、驚くほどスムーズに事が運ぶことがあります。「私の気持ちをわかってくれた」と感じると、子どもも心を開きやすくなるようです。
先日、息子がどうしても長靴を履きたがって泣いた時、「雨が降ってないのに長靴なんて履かせられない!」と言う代わりに、「長靴が好きなんだね。でも今日は晴れてるから、明日雨が降ったら履こうね」と言ったら、すんなり納得してくれました。
4. 「○○する?or○○する?」と選択肢を与える
これは我が家で徐々に効果が出てきているテクニックです。「着替えなさい!」という命令ではなく、「恐竜のTシャツにする?それとも車のTシャツ?」と尋ねると、不思議と抵抗が少なくなりました。
子どもは「選ばされている」より「自分で選んだ」方が納得できるのです。小さな選択肢を与えることで、「自分でコントロールしている」という満足感を味わえます。
まだ言葉が完全ではない1歳11ヶ月の息子でも、「どっちがいい?」と尋ねながら選択肢を見せると指さしで選ぶようになり、単なる「イヤ」から建設的な会話に変わりつつあります。
5. 自分の”怒りスイッチ”を知っておく
少し前に気づいたのですが、私は「時間に追われているとき」に特にイライラしやすいことがわかりました。朝の支度時間や、約束に遅れそうなときなど。
自分の怒りパターンを知ったことで、「あ、今は怒りやすい状況だな」と一歩引いて見られるようになりました。自分の傾向を知ると、一呼吸置く余裕が生まれます。
私の場合は:
- お腹がすいているとき
- 睡眠不足のとき
- 期限に追われているとき
- 仕事のストレスが溜まっているとき
が特に要注意。あなたの”怒りスイッチ”は何ですか?
うまくいかない日があっても、それでいい
「今日は最悪だった…」と自己嫌悪に陥る日も、正直あります。思い通りに対応できず、大声を出してしまう日も。でも、そんな日があっても、子どもとの関係は一日では決まりません。
子育てって、本当に感情を揺さぶられる仕事ですよね。でも、子どもは「100点のママ」より「ありのままのママ」を求めているのだと思います。
先日、息子をきつく叱ってしまった後に「ママ、ごめんね」と言うと、何も言わずに小さな手でそっと私の顔をなでてくれました。子どもは親の不完全さも含めて愛してくれているんですね。
さいごに〜いつか終わりがくるその日まで〜
イヤイヤ期はまだまだ続いていますが、少しずつコツをつかんできた気がします。育児書には「イヤイヤ期は終わりがある」と書いてありますが、その途中にいる私たちには永遠に感じられることも。
でも、日々少しずつ成長している息子を見ると、この時期もいつか振り返って「あの頃も可愛かったな」と思える日が来るのだろうと信じています。
最も大切なのは、子どもが怒っていても親が冷静さを保つこと。一緒になって興奮せず、感情的にならないことで、子どもの癇癪はずっと早く収まります。そして、それが子どもにとっても安心できる環境になるのです。
だからどうか、今日のあなたに伝えさせてください。 「あなたはちゃんと我が子と向き合ってる。その姿勢だけで、十分すごい」
明日も、あなたとお子さんに、ほんの少しでも笑顔の時間が増えますように。そして何より、自分を責めすぎず、「今日もよくやった」と自分を褒めてあげてくださいね。