未婚で出産、これってわたしの自己満足?

yumi960131

私は男の子を育てる未婚のシングルマザーです。

未婚、シングルマザーという言葉を聞くと
時代の移り変わっている今の日本でも、いい印象を受けない人もいます。

しかし、この選択を決めるのは
そう簡単なことではありません。

それぞれに事情があり、思いがあります。

少しでもそんな一人の女性、母としての苦悩や生きる姿を知ってもらえればと思います。

突然訪れた陽性反応…

突然、というと語弊がありますね。もちろん、避妊をしなかった結果ということです。

私はそのとき彼と正式にお付き合いはしていませんでした。
付き合いたい、結婚もしたいと以前から彼には伝えていましたし、ほとんど彼氏彼女のような関係でした。(今思えば一方的な思い込みかも)

ただ、今思うとそうならなかったのはやはり理由があり
彼にはただの「都合のいい女」だったのだと思います。

幸いにも毎月の生理はほぼ同じ日に来ていたので、遅れていることはすぐに気づきました。

「まあ、でも疲れすぎかな?
最近寒かったし、そのせいかな…?」

なんて考えるようにしましたが、それより先に浮かんだのは妊娠というワード。

「いやいや…まさか、ねぇ、、」

と思わず口から出ましたが、心臓はバクバク。
初めての妊娠検査薬を買いに走り、結果は1秒。

「…どうすんの」

彼への妊娠報告で…

焦り、不安、先の見えない未来が恐怖で逃げたくなりました。
でも、もしかしたら、これで結婚しようって言ってくれるんじゃないか。
俺がんばるよって言ってくれるんじゃないか。
そんな期待と、その未来を想像してドキドキしながら彼に報告すると…

「…とりあえず、おめでとう」

いや、お前の「子」なんだが。
なんだその人事感。
今思えば、もうここから違和感は始まっていました。

それから話合いを始め、最初はパパになるということを喜んでいるようにも見えましたが、その1週間後には、

「家族を持つ、親になるとか想像できない。自信ないから堕ろしてほしい。」

まさか、そんなことを言われるなんて。
しかも彼は30代半ばです。これが、高校生や二十歳そこらであれば、理解もできますが、
意味がわからない。

しかも、その若さでも結婚し、責任を持って働き、子を育てているパパママはこの世に大勢います。

私は唖然としました。
何度話し合っても結果は同じで、一向に意見は変わりません。

彼との別れ

妊娠初期は、とくに情緒が不安定になり感情の起伏が激しくなります。
彼の態度、行動、言動全てが悲しく、虚しく、悔しく、感情は爆発し
大泣きしたり、激怒したり、わたしも散々なことを言いました。

それを見た彼は、これから一緒にいるのも考えられなくなった、と。

私は頭がおかしくなりそうでした。
こうなったのは、全てお前のせいなのに、、なんでこんな目に遭わなきゃいけないのか。
普通、責任とって結婚するというパターンじゃないのか?

考えれば考えるほど、頭の中はぐちゃぐちゃ。

だけど、信頼できる友人に話したり、自分と向き合っていくうちにたどり着いた答えは
「あんな奴と、結婚しない方がマシ。どうせ無理やり結婚してもすぐに別れて、もっと大変な思いをするだけだ」
でした。

だって、彼は、私の妊娠発覚後に別の女と遊んでいたのですから。
もちろん、妊娠前から関係を持っていることは薄々気づいてはいました。

「クズな奴って、とことんクズなのね、、、」

今思えば、やっぱり結婚なんかしなくて大正解!
あの時の私、ナイス選択!頑張ったぞ〜偉い!と褒めてやりたいです。

頭をよぎる妊娠中絶

やはり、結婚はしないとなると、その場でシングルマザーは確定。

一人で産めるのだろうか
一人で育てられるのだろうか
最低のクズ野郎の子供を愛せるのだろうか
未婚のシングルマザーなんて、一生結婚できないんじゃないか
お金のこと、住む場所のこと、生活のこと、、

不安は、たくさん頭をよぎりました。

だけどその一方で思っていたこともあります。

ここ数年、ずっと子供が欲しいと願っていて、早くママになりたいなと考えていた。
友人・知人に何年も不妊治療を続けている人もいて、妊娠がどれだけ尊いこと・素晴らしいことなのか。
もしこの後、一生結婚しないという選択をとる未来だとしたら「あぁ、あのとき産んでおけば良かった」と後悔するのではないか。
HSPの私は、中絶を選択することで一生心に残る大きな傷ができてしまう。それを日々、赤ちゃんや子供を仕事や街で見かけるたびに、胸が苦しくなって、夜には一人で泣き、自分の選択を悔やみ、子供の顔を想像するのではないか。

たくさんたくさん、何度も考えました。
答えが見つかるまでは、誰にも相談をせず、一人で自問自答を繰り返し、私はそれを見つけました。

私の答え

赤ちゃんが産みたい。

ママになりたい。

そして、いつかこのことを子どもに話すときが来たら、

「それでも、どうしてもあなたに会いたくて、あなたの笑顔が見たくて、ママになったんだよ」

そう伝えたい。

どんな状況でも、どんな相手だとしても、選択する権利は自分自身にあります。
私と同じように、予期せぬ妊娠を迎えた女性は、世の中にはたくさんいらっしゃいます。

どんな選択をしても良い。
自分の人生だから。

だけど、これだけは大切にしてほしい。
「その選択、絶対に後悔しない?」と自分自身に聞いてみること。
そして、その選択をした自分を肯定し、誇りに思うことです。

私は、未婚のシングルマザーです。
世間の目は、まだまだ冷たく刺さります。正直、面倒です。

だけど、私は幸せ。

世界で一番可愛い息子との人生を、最後の1秒まで楽しんでやろうじゃないか!
シンママの皆さん、一緒に頑張りましょう。

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1歳の息子を育てる未婚シングルマザー
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