【リアル家計公開】シングルマザーの私が貯金&NISAを続ける理由

はじめに|「シングルマザー=お金に困っている」だけじゃない
「シングルマザーだから、お金は常にカツカツでしょ?」
そんなイメージを持たれること、正直私もあります。友人との会話や、ママ友との何気ないやりとりの中で、「大変だね」と同情されることも少なくありません。
もちろん、ひとりで子育てをしていると、想像以上にお金のことはシビアです。だけど、「だからこそ、ちゃんと向き合いたい」と思ったのも事実。
「子どもの将来を守るのは私しかいない」という覚悟が、私の家計管理への真剣さにつながっているのかもしれません。
今回は、5年間の積立NISA経験や、子どもが生まれてからの家計の変化、実家暮らし・手当なしというリアルな背景も含めて、等身大の家計管理と貯蓄の考え方をお届けします。
「私も頑張ってみようかな」と思ってもらえたら嬉しいです。
わたしの家計の基本情報(実家暮らし・手当事情)
まずは、私の家計状況を包み隠さずお伝えします。
- シングルマザー(子ども1人)・実家暮らし
- 児童扶養手当:なし(世帯収入要件を満たさず)
- 児童手当:月1万5,000円
- 保育料:現在は1万円以下 → 今年度の切り替え後は月4万円近くに上がる予定
- 月収:手取り約22万円(事務職・正社員)
- 実家への生活費:月3万円
正直、実家に頼れる部分はありがたい反面、国の支援が受けられない”グレーゾーン”な立場でもあります。親と同居しているために世帯収入が基準を超え、児童扶養手当などが受けられないシングルマザーは少なくありません。
それでも「子どもの将来のために何かできることを」と思い、家計を見直してきました。
家計管理の見直しで変わったこと
シングルマザーになって最初に行ったのは、徹底的な家計の見直しでした。独身時代の「なんとなく使う」習慣を一掃する必要があったのです。
1. 固定費の洗い出しと削減
まず、毎月必ず発生する固定費を全て書き出しました。
- スマホ代:7,000円 → 2,000円(格安SIMに変更)
- サブスク:約4,000円 → 500円(本当に使っているものだけ残す)
- 保険:10,000円 → 2,000円
この見直しだけで、月に約16,000円の削減に成功。年間で約19万円の余裕が生まれました。特に保険は、日本の社会保険制度の手厚さを改めて学び、貯蓄をきちんと行っておけば最低限の保障で問題ないと判断して、かなり削減しました。
2. 家計簿アプリで「見える化」
以前は「なんとなく残高を見る」程度でしたが、今は家計簿アプリを活用。
- 銀行口座と連携させ、自動で収支を記録
- 毎月の支出を「必要経費」と「自由に使えるお金」に分ける
- カテゴリ別に上限を決めて管理(例:外食費は月1万円まで)
特に効果的だったのは、「先取り貯蓄」の習慣化です。給料日に即座に決まった金額を別口座に移すことで、「残ったお金の中でやりくりする」意識が身につきました。
3. 「節約」より「最適化」の視点
単なる「ケチ」になるのではなく、本当に大事なところにはお金をかける判断も重要です。
- 子どもの服:ブランド品は買わない&丈夫で長持ちするもの、すぐにサイズアウトするTシャツは西松屋の底値セールを狙って来シーズン分をまとめ買い
- 食費:まとめ買い&作り置きで無駄を減らす
- お出かけ:無料施設を活用しつつ、月1回は特別な体験も
特に食費は、平日ランチのコンビニ利用をなくす為、週末にまとめて作り置き&どうしても面倒な時はスーパーの値下げお惣菜をまとめ買いしています。これなら私のようなズボラママでも、再現できると思います。
5年前から少額ではじめた積立NISAが”心の支え”に
独身時代から月1〜3万円の積立NISAをスタート。最初は「少額すぎて意味あるかな?」と思っていたけれど、今振り返ると、コツコツ積み上がった数字が自信になっています。
✔ 投資信託はバランス型を選択
✔ 楽天証券でポイント活用&自動引き落としに設定
✔ 子どもが生まれてからは月10万円まで増額(教育資金目的)
「将来、子どもの進学資金に使えるかもしれない」—— 未来に向けた”安心の土台”を少しずつ作っていく実感が、日々の頑張りの原動力になっています。
積立投資で私が学んだこと
- 続けることが一番大事 市場が下がった時も「損した!」と慌てず、淡々と続けることが複利の力を活かす秘訣です。
- 「詳しくなくても大丈夫」という安心感 最初は投資用語がわからず不安でしたが、インデックスファンドなら専門知識がなくても始められました。
- 子どもの将来を考える習慣が身につく 積立をするために将来設計を考えるようになり、「子どもが18歳になる頃には〇〇万円必要」と具体的に考える習慣がつきました。
実家暮らしだからこそ大事にしている「見えない支出」
実家暮らしは確かに家賃・光熱費の負担が少なく済むぶん、気を抜くと”なんとなく使ってしまうお金”が増えやすいのも事実。
だからこそ、
- コンビニよりもスーパー中心に
- 必要ないサブスクは見直す
- 1000円未満の買い物でも一応メモをつける …など、目に見えない浪費を”意識する”習慣を持つようにしています。
また、月末には必ず「今月は何に使った?」「翌月はどれくらい余裕がある?」をざっくり確認。完璧じゃなくても、「知っている」ことが家計管理の第一歩だと実感しています。
「実家暮らし」だからこその心がけ
実家という安全網があるからこそ、自立への意識を強く持つようにしています。
- 親への感謝を忘れない 家賃相当の3万円に加え、時々食材を買ったり、外食に連れて行ったりと「当たり前」にしない心がけを。
- 「いつか独立する」を前提に貯蓄 実家暮らしは永遠ではないという意識で、「一人暮らしを始めるときの初期費用」を別に貯めています。
- 家事を積極的に担当 洗濯や掃除、時には料理も担当。金銭的な負担が少ない分、労力で恩返しする気持ちで。
「家計管理=我慢」じゃなく、「優先順位の調整」
毎月10万円の積立ができている理由は、収入が多いからではなく、”優先順位”を明確にしているから。
- 外食や服はほどほどに
- 子どものモノは「質」と「長く使えるか」で選ぶ
- 自分へのご褒美も「年に数回、ちょっといいもの」に絞る
そうすることで、「貯めてるから楽しめない」ではなく、「ちゃんと貯めてるから安心して使える」という気持ちに変わっていきました。
「使う」と「貯める」のバランスを取る工夫
お金を使うことも人生の楽しみ。全てを我慢する必要はありません。
- 「使える予算」を先に決める 毎月の娯楽費は2万円までと決め、その範囲内で楽しむ。決めた額内なら罪悪感なく使えます。
- 特別な出費は「○ヶ月かけて貯める」 高額な買い物や旅行は、数ヶ月かけて少しずつ貯める方式に。「このためにX円ずつ貯めよう」という目標があると、無駄遣いも減ります。
- 子どもとお金の話をする 幼い子どもにも、シンプルなお金の話をするようにしています。「これを買うと、あれは買えないよ」という選択の話から、少しずつお金の価値を教えています。
将来が不安だからこそ「いま備える」姿勢が大切
保育料が上がる見込みだったり、学費・習い事の費用もこれから増えていくことを考えると、「今のうちに備えられることは備えておこう」と、将来を意識するように。
- 子どもの教育資金(大学まで想定)
- 自分の老後(最低限の備え)
- 緊急用の生活防衛資金(半年分程度)
これらを頭に置きながら、「生活が破綻しない範囲で、未来に備える」ことを心がけています。
具体的な資金計画
実際に立てている資金計画の一例です。
- 教育資金:約1,000万円 大学4年間の学費と生活費を想定。積立NISAと教育費用の貯蓄口座で準備中。
- 生活防衛資金:生活費の6ヶ月分(約120万円) すぐに引き出せる普通預金で確保。万が一の失業や病気に備えて。
- 住宅資金:頭金200万円を目標 実家を出て子どもと二人の生活を始める時のために少しずつ準備中。
- 老後資金:普通預金と積立投資で少しずつ 遠い将来ですが、子どもに負担をかけないよう、今からコツコツと準備しています。
さいごに|少額でも、コツコツでも、続けることが未来を変える
シングルマザーとして働きながら、育てながら、考えることって本当にたくさんありますよね。でも、たった月1万円の積立でも、数年後には確実に”自分と子どもを助けてくれる力”になってくれます。
私自身、5年前は「こんな少額で…」と思いながら始めた積立が、今では子どもの将来を支える大切な資産になっています。市場の上下はあっても、長い目で見れば着実に増えていく様子に、努力が報われる喜びを感じています。
だからどうか、「少額だから意味ない」と思わないでください。今、あなたががんばっていることは、未来のあなたと子どもを助ける尊い努力です。
完璧な家計管理ができなくても大丈夫。今日からできる小さな一歩を踏み出すことが、未来を変える第一歩になります。